診療科/センター

公益財団法人柏市医療公社 柏市立柏病院
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不整脈センター

不整脈センター紹介

  • 当院不整脈センタ-は不整脈に関する一連の診療をスム-ズに対応出来る体制を構築しています。
  • 『外来』だけでなく、『検査(トレミル ホルタ- 心エコ-等)』及び『専門医による診断』を行い、『入院・手術・治療/(アブレ-ション・ペ-スメ-カ-挿入等)』も全て当院で行う事が可能です。
  • 万が一当院で対応出来ないような困難症例の場合や患者様のご希望により、東京医科歯科大学循環器内科不整脈センタ-や、筑波大学循環器内科の大学病院と協力体制を敷いているため、スピ-ディな紹介も可能となっております。
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不整脈とは

正常心臓の基礎知識

正常心臓の基礎知識

まずは正常心臓の基礎知識からです。心臓は上下左右の計4つの部屋からなります(右図参照)。心臓が動くためには、まず心臓の正規の司令塔(右房と上大静脈の境目にある洞結節 )から『心臓動け』の司令である電気信号を規則正しく(安静時には大体一分間に60-80回程度)発生させることから始まります。その電気刺激が所定の電線を使って、まずは心臓の上の部屋(心房)の隅々に電気が流れ、心房を1回動かします。その後、心房から心室へは一本しかない特殊な電気の通り道(房室結節 )を通って、遅延なく電気刺激が伝わっていきます。心室全体に流れた電気は1回心室を動かして消えます。その後は同様の動きを繰り返していきます。

歩いたり、走ったりすると司令塔からの電気刺激の発生頻度が適切に増加することによって、心拍数が徐々に増加し、心臓から送り出される血液量を適切に増加させ、それによって我々は無理をしない限り息切れなく日常生活を送れるわけです。

動悸とは

正常心臓の基礎知識

動悸とは心臓の拍動を“自分”で“ドキドキ”感じられる状態を指します。つまり自覚症状で、心拍数にかかわらず生じるものです。同じような言葉に“心悸亢進(しんきこうしん)”があります。これは心臓の拍動を自覚し動悸を感じる状態で、特に心臓の拍動が異常に強く速くなっている場合に用いられます。動悸の原因のうち40%程度が不整脈といわれ、30%弱が気持ちの問題、他には貧血やホルモン異常、薬物等が考えられます。

不整脈とは

不整脈とは『正規の司令塔が正規の伝導システムによって「心臓動け」の指令を伝達し、適切に調整する』ことができない状態を指します。大別すると以下3つの可能性が考えられます。(ちなみに司令塔は自分よりも高頻度に出る電気の刺激によって、お休みしてしまう性質があります。)

  1. 心臓の司令塔の異常、もしくはその指令の伝達異常
  2. 異常な電気回路を作って、指令がずっと周り続ける
  3. 司令塔以外から無秩序な指令が出続ける
  4. 主な症状は、通常は感じにくい心臓の鼓動が強い・不規則・抜け落ちるような感じをすることがあります。また息切れ・めまい・失神をきたすこともあります。種類によっては命にかかわることもあります。

心房細動とは

心房は前回お話した通り心臓の上の部分を指し、通常は心臓の司令塔から出る規則正しい電気信号によってポンプ運動をしています。心房細動では心房全体から不規則な電気信号が頻繁に出続けることによって、心房全体が痙攣して正常なポンプ運動ができなくなります。心房が痙攣すると、心房内に血液の淀みができて血液の塊(血栓)ができやすくなります。ここでできた血栓が何かの拍子ではがれて体全体に流れ、例えば脳の血管や心臓の血管に詰まってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。

正常な心臓では、心房を動かした電気信号がすべて心室に流れて心室を動かします。心房を痙攣させるような電気信号がすべて心室に伝わってしまうと、心室も痙攣した状態になって命にかかわります。心房細動の場合、心房から心室に電気を流す経路の関所である房室結節が電気信号の伝わる頻度を調整しているのですが、適切に頻度を調整できない場合は運動能力の低下や心不全を起こしやすくなります。

心房細動は進行性の病気

心房細動は大別すると次の3つに分けられます。①自然に出たり消えたりする「発作性」、②何らかの治療をしないと治まらない「持続性」、③治療をしても戻らない「慢性」です。このように、心房細動は徐々に進行していきます。

不整脈の検査

心房細動を含め不整脈の診断は「現行犯逮捕!」が原則で、不整脈が起きているときの心電図が捉えられないと診断できません。そのため、発作の頻度なども考慮し、それぞれのケースに応じた計測器でその発作時の心電図をとらえる必要があります。

  • 12誘導心電図
    一般的な心電図で胸に6つの電極、両手両足に各々1つずつ電極を付けて行います。数秒から3分間記録可能です。検査時に心房細動が出ていればそれだけで診断になります。
  • 24時間ホルター心電図
    1日中からだに装着することで、長い時間の心電図を記録することができます。発作が不定期で、1日に1回起こるか、いつ起こるかは分からない場合には有効な手段です。通常は1日を超えて計測することはできません。
  • 長時間ホルター心電図
    最大で1週間の心電図を記録できる脱着可能なホルター心電図です。長時間記録できるため、不整脈の検出率は上がります。当院では1台稼働しています。
  • 携帯型心電図
    スマートフォンよりも2まわりくらい大きな機械です。通常は携帯していただき、症状が出たときに使用することで、その時の簡易な心電図が記録できるというものです。症状がない場合や、寝ているときには捕まえにくいですが、頻度が少ない動悸症状を調べる上では非常に効果的な検査です。当院では2週間の貸出しが可能です。この機械は2~3万円程度で市販もされています。

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不整脈センタ-診療日及び受診方法

 
午前   飯田 啓太 不整脈担当医 青沼 和隆 飯田 啓太  
           

※ 受付:8:30~11:00まで

  • 上記月曜日-金曜日まで受付時間内に受診下さい。
  • 他の医療機関に受診中の方は事前に先方の医療機関の先生より下記の地域医療支援センタ-まで予約の電話を頂くようにお勧めしております。(お待ち頂く時間が短縮されます。)

不整脈?こんな症状でお困りではありませんか?

  • 動悸「胸がドキドキする」
    脈が速くなる場合(頻脈)でも、脈が遅くなる場合(徐脈)でも動悸は起こります。動悸のおこり方や続く様子、終わり方などは動悸の原因を予測するヒントになります。
  • めまい(失神)「目の前が暗くなって、フラっとする」
    動悸や息切れと同じように、脈が速くなる場合(頻脈)でも脈が遅くなる場合(徐脈)でもめまいは起こります。不整脈によるめまいは、立ちくらみのような目の前が暗くなったり視野が狭く感じたりするめまいで、前触れなく突然おこることが多いです。
  • 息切れ「(呼吸が)ハァ、ハァする」
    動悸と同じように、脈が速くなる場合(頻脈)でも、脈が遅くなる場合(徐脈)でも息切れは起こります。息切れがひどくなり、心不全を起こす場合もあります。

下記チェックシ-トを印刷してご持参下さい。

不整脈簡易チェックシ-ト(PDFファイル:別ウィンドウが開きます)

PDFを見るにはADOBE READERが必要です。

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医師・医療機関の皆様へ

下記のような患者様でお困りの場合は是非当院不整脈センタ-までご紹介下さい。

  • アブレ-ション治療! 
  • 薬物治療が困難!
  • 不整脈の原因精査!
  • 専門医にコンサルトしたい!
1
外来枠、アブレ-ション治療枠が増加。
2
東京医科歯科大学循環器内科及び、筑波大学循環器内科との協力体制を実現。
3
不整脈専門医師による外来体制を構築。

ご紹介・ご予約

ご紹介・ご予約は当院地域医療支援センタ-まで

地域医療連絡室 月曜-金曜 8:30~17:00 土曜 8:30~12:00 電話04-7134-1503  FAX04-7134-1504

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